連帯保証会社の倒産
不況が進む中、大家さんを取り巻く状況が変化してきています。
連帯保証に関しては、2010年頃から連帯保証会社の倒産が始まりました。
平成20年9月24日にリプラスが、約325億の負債を抱えて倒産しました。リプラスは当時業界最大手でした。日本では大きな会社や歴史のある会社なら安全といったような神話があるのですが、このような神話もこの不況で根底から崩れつつあります。大家さんも保証会社をいれたら安心ということではなく、自分の資産を守る事に積極的になる必要があります。
実際、リプラスの業務に関しては株式会社デジタルチェックに譲渡され、範囲はあるものの、保証債務が引き継がれました。リプラスのような最大手の倒産という衝撃が賃貸業界に響いてからはさらに大家さんにとって優良な居住者を選ぶ事が大切になってきました。そのため、今まで以上に審査などを厳しくせざるを得ない状況です。大家さんも保証会社の経営状態や、もし倒産したらどのような被害の可能性があるかということまでを加味し、業者選びをする必要があります。
続いて、保証会社の倒産はありました。平成21年6月8日に株式会社リアルコが業務を停止しました。
7月14日付けで破産手続きの申し立てを行い、これをもって事実上完全に倒産となりました。業務の引き継ぎやスポンサーとの交渉など行った結果、交渉がうまく行かず、倒産という形になりました。理由は、日本の景気悪化が進み、家賃滞納者が増えた影響で、保証会社の業務のバランスで、滞納者の代位弁済額が大幅に増えて、代位弁済が難しくなり、代位弁済ができなくなったということです。
これからは、大家さんも自分の資産を守るために、保証会社だけでなく積極的に運営や家賃滞納に対する対策をとっていく必要があります。